モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

2014-01-01から1年間の記事一覧

ハイゴケを育てながら保存する

ハイゴケの保存 ハイゴケを保存する方法 保存するというよりも 育てておくといったほうが よいかもしれません。 ハイゴケを育てるのに 土は必要ありません。 光と水があって ある程度高めの湿度の 環境においてあげれば 生長を続けます。 ただし高温多湿の真…

街道をゆく3・スギゴケ

『街道をゆく3 陸奥のみちほか』には スギゴケとゼニゴケが登場しました。 「苔(コケ)」や「苔むす」という言葉は これまでもときどき使われていましたが 特定のコケ植物名が書かれたのは 今回が初めてになります。 スギゴケとゼニゴケが登場するのは 「肥…

ヤマモミジの紅葉

ヤマモミジの紅葉 鉢植えのヤマモミジは 今年もなんだか微妙な 紅葉となりました。 写真のヤマモミジは 赤と橙が入り混じった 葉の色になり それなりに紅葉した といえる唯一の鉢植えです。 他の鉢植えのほとんどは なんとも微妙な色になって 紅葉とは言い難…

七十二候の植物

一年を七十二等分した七十二候。 去年(2013年)の十月下旬 第五十二候(霜降の初候) からはじめて 最後の第七十二候(大寒の末候) が今年(2014年)の二月上旬。 節分で二十四節気とともに一巡して 翌日の立春から 第一候(立春の初候)が再スタート。 そ…

イングリッシュガーデンにも苔

苔(コケ)が使われている イングリッシュガーデンが 美の壺「和の英国庭園(イングリッシュガーデン)」 という番組で紹介されていました。 そもそも イングリッシュガーデン または英国庭園とは どんな庭なのでしょうか? この番組では 「野山のような自然…

ハゼノキは簡単に紅葉するかも

ハゼノキの紅葉 鉢植えのハゼノキが 紅葉しています。 ハゼノキ(黄櫨)は 鮮やかな紅葉が人気で ミニ盆栽や苔玉にも よく利用されます。 写真のハゼノキもそうですが 寄せ植えにして愉しむことが 多いようです。 ウルシの仲間なので 樹液によるかぶれに 注…

街道をゆく2・コケにされ

『街道をゆく2 韓(から)のくに紀行』 すべて韓国紀行で 苔(コケ)は登場しなかったのですが 最後の章「近江の鬼室集斯」に 苔(コケ)の記述がありました。 滋賀県蒲生郡日野町にある 鬼室神社(きしつじんじゃ)の描写です。 「社殿は瓦ぶきで、 社殿と…

テラリウムのハイゴケ、その後

苔テラリウム(ハイゴケ)10月18日 朝夕はだいぶ涼しくなりました。 テラリウムで生長を観察している ハイゴケのその後の様子ですが ここにきてぐんぐんと 生長を再開したようです。 猛暑の夏の間は ハイゴケが蒸れてしまわないよう 涼しい日陰に置いていた…

未成熟で庭のない園芸家

なんとなく見ていた「植物男子ベランダー」 先月で放送が終了してしまいました。 最終話のなかでカレル・チャペックの 『園芸家12カ月』が紹介されていました。 さっそくこの本を読んでみました。 まったく知りませんでしたが カレル・チャペックは チェコの…

ハイゴケが回復しつつあります

苔玉(ハイゴケ、プテリス) 夏の間に生長しすぎて 育てていたガラス瓶の中で 変色後に腐敗してしまった ハイゴケとプテリスの苔玉。 今年(2014年)の8月30日 ハイゴケは伸び過ぎにも注意 で紹介してから1カ月ほど 経過 した今の様子です。 この苔玉(こけ…

街道をゆく1・苔(コケ)

司馬遼太郎の作品が好きで いろいろと読みました。 『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』など 長編小説はもちろん面白いのですが 私は『街道をゆく』シリーズを 一番気に入ってます。 『街道をゆく1』から『街道をゆく43』まで 全43巻を読破したあとも ところどこ…

室内だけで育てる苔テラリウム

苔テラリウム(山苔) 今年の猛暑も なんとか乗りきりました。 二年目の夏を越えた 苔テラリウムです。 すっかり形が変わり 今では何なのか よくわからなくなって しまいましたが もともとは とっても小さなミニ苔玉 だったんですよ。 苔(コケ)の種類は ホ…

小さな鉢で小さく育てる

ミニ盆栽や草もの盆栽は 小さい姿のままで 長く持ち込むところに 味わいと愉しみがあります。 樹高や草丈を低くするには 小さな鉢で育てるのが 大事なポイントのひとつです。 樹木でも草ものでも 小さな鉢で育てると小さく 大きな鉢で育てると大きく 生長し…

夏をテラリウムで過ごした山苔

苔テラリウム(山苔) 山苔は夏が苦手。 高温多湿で蒸れて 変色してしまうことも しばしばです。 屋外の山苔の苔鉢は この時期状態が悪い ものが多いようです。 写真の苔ボールは 2014年4月29日に紹介した 山苔のテラリウムの 今日の様子です。 今年の猛暑の…

苔玉のシダの葉をどう切るか

夏の間 苔玉(こけだま)に 植え込んであるシダの葉が だいぶ伸びました。 葉先などが傷んだもの 枯れた茎葉もあります。 傷んだ茎葉は根元から 切り戻すのですが それだけでは 趣のある葉姿の苔玉 にはなりません。 鉢植えのシダなら 元気よく葉が茂ってい…

ハイゴケの苔玉にコスギゴケが

苔玉(ハイゴケ、タマシダ) この苔玉(こけだま)も 苔(コケ)の部分を ガラス瓶の中に すっぽりと入れる 簡易テラリウムで 育てているものです。 今年(2014年)7月9日に 紹介した苔玉の写真でも ハイゴケ(這苔)はかなり 伸びてはいたのですが ハイゴケ…

植物界最強の脇役、苔(コケ)

植物男子ベランダーという番組に ようやく苔(コケ)が登場しました。 ストーリーとは直接関係のない ミニコーナー「愛しの草冠」で 「草かんむりに台と書いて苔(こけ)」 との紹介。 まずコケ植物については 「蘚苔類またはコケ類の植物 世界で約2万種が知…

ハイゴケは伸び過ぎにも注意

苔玉(ハイゴケ、プテリス・エバージェミエンシス) 今年(2014年)の夏は 気温も湿度も平年より高く 数字の上でも蒸し暑い夏 だったそうです。 ハイゴケ(這苔)も シダ植物のプテリスも 梅雨時から夏にかけて 気温と湿度の上昇とともに どんどん生長します…

史上最強の生物、ギンゴケ。

史上最強の生物は何でしょう? 「結論はギンゴケ。 同じ種が 低温で紫外線の強い高山や南極から 高温で乾燥する都市まで生育している 陸上植物はほかにはないだろう。」 『コケのふしぎ』(樋口正信)という本の 「史上最強コンビ-クマムシとギンゴケ-」 …

真夏に伸びるプテリスとハイゴケ

苔玉(ハイゴケ、プテリス・アルボリネアータ) 高温多湿の夏の時季に プテリスとハイゴケは どんどん生長します。 写真はハイゴケと プテリス・アルボリネアータ の苔玉(こけだま)です。 今年(2014年)の5月5日に 立夏の苔玉テラリウム で紹介してから …

苔(コケ)の味は

『コケはともだち』(藤井久子 監修・秋山弘之) という本に苔(コケ)の味が書いてあります。 コケ植物の研究者たちは 苔を食べてみてその味を 専門書などに書いているようですが この本の著者、藤井久子さんも 実際に三種類の苔を 生のまま食べて味見した…

苔玉の作り方(2014年秋)

苔玉(こけだま)作りは いま人気の苔園芸です。 苔玉は飾って眺めるだけでも もちろんいいものですが 自分で作った苔玉を育てるのは 愛着がわいて愉しみもひろがります。 苔玉を作るのは意外に簡単なのですが 苔玉の作り方には いろいろな方法があります。 …

クラーク苔という名の地衣類

札幌農学校のクラーク博士が 学生達との手稲山雪中登山で 新種を発見し 後に「クラーク苔」と名付けられた というエピソードがあります。 (紙芝居「さっぽろとクラーク博士」より) この「クラーク苔」ですが コケ植物ではなく地衣類のようです。 コケ植物…

苔玉の育て方(2014年秋)

苔玉(こけだま)を上手に育てるには ちょっとしたテクニックが必要です。 【一般的な苔玉の育て方】 苔玉(ハイゴケ、ヤマモミジ) まずは 一般的な苔玉の育て方です。 置き場所: 屋外の明るい日陰 風通しの良い場所 に置いて育てる。 直射日光や強い風が …

隠岐諸島の苔(コケ)の森

苔(コケ)の森として有名なのは 青森県の奥入瀬渓流の流域 長野県の八ヶ岳白駒池周辺や 八ヶ岳の東に広がる八千穂高原 鹿児島県屋久島の白谷雲水峡や 小杉谷、花之江河湿地など 他にも奈良県の大台ヶ原など 何か所かありますが 島根県の隠岐諸島でも たくさ…

ハイゴケの育て方(2014年夏)

ハイゴケ(這苔) 【ハイゴケの特徴】 ハイゴケ(這苔)は 黄緑か茶色みを帯びた色で 土手、岩、倒木の上などに 這うように広がります。 日当たりと湿度を好み 生長が早く丈夫な苔です。 美しい黄緑色のハイゴケですが 乾燥すると葉が茶色に変色し 立ち上が…

赤玉土小粒・極小粒のサイズ

赤玉土極小粒のサイズ 苔玉(こけだま)や ミニ盆栽の 用土の材料となる 赤玉土(園芸用語集)。 赤玉土には 粒のサイズにより 大粒、中粒、小粒、極小粒、 そして細粒とがあります。 それぞれの粒のサイズは 以下のとおりです。 大粒:10mm~20mm 中粒:6mm…

山苔の育て方(2014年夏)

山苔の育て方について 山苔の育て方(2013年) の内容を改めました。 ホソバオキナゴケ(細葉翁苔) アラハシラガゴケ(粗葉白髪苔) 【山苔とは】 山苔というのは 園芸店などで販売されるときの 名前で本当は ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)と アラハシラガ…

ハイゴケは必ず這うとは限りません

ハイゴケのボトルテラリウム ハイゴケ(這苔)は その名のとおり 横の方へと這うように 伸びるのが普通です。 ただし 以前(2013年10月29日) ガラスを這いあがるハイゴケ で紹介したように せまい場所ではガラスに沿って 上の方向に這いあがる ということも…

苔玉は作り方より育て方

苔玉(ハイゴケ、プテリス) 苔玉(こけだま)の作り方 をまとめてはみました。 けれども つまるところ 苔玉というのは 植え込む植物の根鉢を 苔(コケ)でくるめば それで出来上がりです。 難しいことをする必要は まったくありません。 植物の根鉢は ほと…

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