モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

街道をゆく-苔

司馬さんは講演でも苔

苔(コケ)好きな司馬さんなら もしかしたら講演でも苔のこと なにか話しているかもしれない と思い講演集を読み直しています。 『司馬遼太郎全講演』の第1巻に 苔寺の記述がありました。 「大化の改新と儒教と汚職」より 「室町の狂言、苔寺(西芳寺)、銀…

ついでながら、苔寺!

司馬遼太郎の『歴史を紀行する』 四年半ぶり二度目の紹介です。 この作品は『街道をゆく』シリーズの さきがけとなったといわれています。 前回(2013年10月3日)の投稿は 会津の山々の紅葉 でした。 今回、読み直してみたら 苔寺(こけでら)の記述がありま…

街道をゆくシリーズの苔

苔(コケ)の記述を探しながら 『街道をゆく』シリーズ1巻から43巻まで なんとか全巻を読み終わりました。 1巻を読んでの 街道をゆく1・苔(コケ) を投稿したのが2014年9月28日。 最後43巻の 街道をゆく43・ひとみどり を投稿したのが2018年2月9日ですから …

街道をゆく43・ひとみどり

『街道をゆく43』は美濃、尾張、三河です。 街道をゆくシリーズの最終巻となりました。 苔(コケ)、シダ、モミジは登場しません。 芭蕉の句がひとつ書かれていました。 「襲撃」より 「はつ秋や海も青田の一みどり」 芭蕉が鳴海の宿で詠んだ句だそうです。 …

街道をゆく42・苔筵

『街道をゆく42』は鎌倉と横須賀です。 鎌倉で苔(コケ)が登場しました。 まずひとつめの苔。 「化粧坂」より 「夜具は苔筵(こけむしろ)だったという」 化粧坂(けわいざか)は鎌倉七口のひとつ。 鎌倉時代後期、二条という公家の娘が 出家して鎌倉に向か…

街道をゆく41・ワラビ(蕨)

『街道をゆく41』は青森県です。 青森県には苔スポットとしても有名な 奥入瀬渓流があるので期待したのですが 残念ながら苔(コケ)は登場しません。 シダ植物のワラビの記述がありました。 ひとつめのワラビ。 「岩木山と富士山」より 「この丘は、 春は、…

街道をゆく40・苔のように

『街道をゆく40』は台湾です。 苔(コケ)が唐突に登場します。 「伊沢修二の末裔」より 「ふつうの言語は、 苔(こけ)や昆虫や人間の皮膚、 粘膜、細菌のように、 有機質(いきもの)である。」 有機質とは有機物を含んでいるもの。 有機物は生物由来の物…

街道をゆく39・黄葉

『街道をゆく39』はニューヨークです。 予想どおりですが残念ながら 苔(コケ)もシダも登場しません。 ほとんど植物の記述がないのですが 黄葉という言葉がありました。 「平川英二氏の二十二年」より 「その秋は、 むろんオールバニーの秋である。 黄葉し…

街道をゆく38・苔を食べる

『街道をゆく38』は北海道の北部 宗谷岬から北東部の知床半島まで オホーツク海沿岸の旅です。 苔(コケ)が意外なことで登場します。 まずひとつめの苔。 「マンモスハンター」より 「乾いた草原にすみ、草や苔、 木の実、草の実を食べていた おとなしい動…

街道をゆく37・苔や歯朶

『街道をゆく37』は本郷界隈です。 苔(コケ)とシダ(歯朶) それにモミジ(紅葉)も登場します。 まずは苔とシダ。 「無縁坂」より ”『雁』では「苔蒸した 石と石との間から、 歯朶や杉菜が覗いていた」といい” 東大医学部裏手の鉄門から 上野不忍池に向か…

街道をゆく36・葦、葭

『街道をゆく36』は本所深川と神田です。 残念ながら今回も 苔(コケ)もシダ(羊歯)もモミジも 登場しません。 ヨシ(葦・葭)の記述が何度かあります。 まずひとつめ。 「本所深川散歩 深川の”富”」より 「ある日、家康がここに鷹狩にきた。 当時、よしな…

街道をゆく35・栃の実

『街道をゆく35』はオランダです。 残念ながら苔(コケ)は登場しません。 オランダの風景といえば 風車とチューリップが思いうかびますが チューリップの原産地はオランダ ではなくトルコなのだそうです。 十七世紀初頭 フランスの植物学者がライデン大学に…

街道をゆく34・石も苔も

『街道をゆく34』は大徳寺と 中津・宇佐です。 「大徳寺散歩」になんと四か所 苔(コケ)が登場します。 まずひとつめの苔。 「大徳寺散歩 念仏と禅」より 「石も苔も土も樹も、みな清らかで、 これは臨済禅とふかくむすびついている。」 大慈院の描写の一部…

街道をゆく33・苔の下

『街道をゆく33』は奥州の白河と会津 そして東京の赤坂です。 「奥州白河・会津のみち」に二か所 苔(コケ)が書かれています。 まずひとつめの苔。 「奥州白河・会津のみち 二つの関のあと」 「小ぶりな空間のなかに歴史が 苔の下にもぐりこんで息づいてい…

街道をゆく32・苔やシダ

『街道をゆく32』は阿波と紀ノ川流域。 苔(コケ)やシダ(羊歯)が登場します。 まずひとつめの苔。 「阿波紀行 地獄の釜」より 「境域には古い墓石が多く、 細川氏のあとの阿波のぬしである 三好氏の墓碑がいくつか苔むしていた。」 境域とは勝瑞城(しょ…

街道をゆく31・苔モース

『街道をゆく31』はアイルランドの続編。 苔(コケ)の記述が三か所ありました。 まず一つめ。 「ケルト的神秘」より 「そのわずかな土に苔が、 緑えのぐのように べっとりと付着している」 「モース」 「ジョン・ライリー氏は近づいてきて、 私のてのひらの…

街道をゆく30・鉢植えのシダ

『街道をゆく30』はアイルランドです。 イギリスの本島である グレートブリテン島の 西隣にうかぶ島ですね。 苔(コケ)とモミジは登場しませんが シダ(羊歯)の鉢植えが登場します。 「駅舎・空巣」より 「この店の特徴は、 観葉植物の多いことだった。 高…

街道をゆく29・紅葉

『街道をゆく29』は秋田と飛騨です。 期待に反して苔(コケ)とシダは 一度も登場しませんでした。 紅葉の描写はありました。 「飛騨紀行 飛騨境橋」より 「岩も崖も白い。 急流が山脚の岩肌を 縞模様に彫りきざんだ奇勝で、 まわりの山々はことごとく 紅と…

街道をゆく28・苔と大紅葉

『街道をゆく28』は耽羅(たんら)です。 韓国の済州島は 古代、耽羅という国だったとのこと。 苔(コケ)と紅葉の記述がありました。 まずは苔。 「神仙島」より 「ただの地表から、 苔や草におおわれた 岩の道を淵まで降り、 あらためて見あげると、 淵は…

街道をゆく27・苔古び

『街道をゆく27』は因幡・伯耆と 檮原街道です。 苔(コケ)、羊歯(シダ)、紅葉(モミジ) に関する記述がありました。 まず最初に登場するのはシダ。 『因幡・伯耆のみち 人と物と自然』より 「かれは江戸期の人らしく、 年次計画をたてた。 まず砂ふせぎ…

街道をゆく26・楓(カエデ)

『街道をゆく26』は嵯峨と仙台・石巻。 苔(コケ)、シダ、モミジが たくさん登場すると期待しましたが 楓と苔が一度登場するだけでした。 まず楓(カエデ)です。 「嵯峨散歩 水尾の村」より 「赤い鳥居のむこうに、 蒼寂びたわらぶきの茶屋があり、 鳥居の…

街道をゆく25・掃苔

『街道をゆく25』は中国の閩(びん)。 現在の福建省です。 福建省は台湾海峡を挟んで 隣が台湾になりますね。 苔(コケ)は登場するのですが 中国ではやはり 取り除かれる存在でした。 「掃苔」という言葉があります。 掃苔(そうたい)とは 墓石の苔をきれ…

街道をゆく24・苔むした

『街道をゆく24』は近江と奈良です。 「苔むした」という言葉が 二回使われていました。 まずひとつめ。 「近江散歩 寝物語の里」より 「関所跡の敷地を南にはずれると、 苔むしたようにして 中山道の切れっぱしが残っており、 古道に面して、 無人のわらぶ…

街道をゆく23・葦(アシ)

『街道をゆく23』は南蛮の二回目 ポルトガルです。 残念ながら今回も 苔(コケ)もシダもモミジも 登場しません。 和風?な植物としては 葦(アシ・ヨシ)が登場します。 「リスボンの駅」より 「ポルトガル領に入ると、 牧草地には草がよく育ち、 点在する…

街道をゆく22・南蛮黍

『街道をゆく22』は南蛮です。 日本でいう南蛮というのは スペインとポルトガルのこと。 全編、フランシスコ・ザヴィエルと バスクの話になっています。 ザヴィエルはフランスとスペインの 国境線が走るピレネー山脈の スペイン側の麓にあるバスク地方 に生…

街道をゆく21・草苔

『街道をゆく21』は神戸、横浜 そして芸備の道です。 芸備(げいび)というのは 安芸(あき)と備後(びんご)で 現在の広島県にあたります。 芸備の道に 羊歯(シダ)と苔(コケ)に関わる 記述がありました。 まずは羊歯。 「元就の枯骨」より 「道をゆく…

街道をゆく20・羊歯の大木

『街道をゆく20』は中国の蜀と雲南です。 蜀は現在の四川省成都付近の古称。 『三国志』の劉備玄徳が諸葛孔明の 天下三分ノ計により蜀漢を建国した地。 雲南とは雲嶺(四川省との境の山地)の南 という意味だともいわれますが 司馬さんは 「おそらく、雲にお…

街道をゆく19・中国で苔は

『街道をゆく19』は中国の江南です。 江南は長江の南にある江蘇省蘇州や 浙江省杭州あたりのことのようです。 苔(コケ)や蘚苔類という言葉が 登場します。 まずは蘚苔類から。 「瓦流草」より 「言葉も美しく、さらには、 蘚苔類ほどに よわよわしくささや…

街道をゆく18・木洩れ日と苔

『街道をゆく18』の続きです。 前回(2016年4月24日投稿)の 街道をゆく18・苔を見たい で予告したとおり 今回は「木洩れ日」での 苔(コケ)の描写を紹介します。 冒頭から苔の登場です。 「前夜が雨だったせいか、 苔が濡れており、(中略) 靴底をすべらせ…

街道をゆく18・苔を見たい

『街道をゆく18』は越前の諸道です。 実は三年前(2013年2月21日)の投稿 苔でおおわれた福井平泉寺の境内 に続いて二回目の紹介になります。 司馬遼太郎の『街道をゆく』を 苔、シダ、モミジ等の植物に注目して 読み直してみるきっかけとなった本です。 今…

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