モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

未成熟で庭のない園芸家

なんとなく見ていた「植物男子ベランダー」

先月で放送が終了してしまいました。

 

最終話のなかでカレル・チャペック

『園芸家12カ月』が紹介されていました。

 

さっそくこの本を読んでみました。

 

まったく知りませんでしたが

カレル・チャペック

チェコの生んだ最も著名な作家。

こよなく園芸を愛したそうです。

 

この本で著者いわく

「素人園芸家になるためには、

ある程度、

人間が成熟していないとだめだ。

言いかえると、ある程度、

おやじらしい年配にならないとだめだ。

おまけに、

自分の庭をもっていることが必要だ。」

 

「植物男子ベランダー」の主人公は

ちょっと違います。

おやじらしい風体ではありますが

人間的に成熟しているとは言い難く

都会のマンション住まいなので

庭はなくベランダや室内で

鉢植えを育てるなどして

園芸を愉しんでいますね。

 

かくいう私もそうですが

たとえ人間的に未成熟でも

マンションの室内とベランダでも

素人園芸家?になれるのです。

 

『園芸家12カ月』 カレル・チャペック 小松太郎訳

 

今は二十四節気の十七番目

寒露(かんろ)です。

朝晩の冷え込みが増して

まさに露寒を感じる頃です。

 

七十二候では

第四十九候(寒露の初候)

「鴻雁来(こうがん きたる)」

雁がシベリヤなど北国から

飛来し始める時季です。

 

秋が深まってきたというのに

また台風が直撃しそうです。

 

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