苔玉(こけだま)の作り方
苔玉(こけだま)作りは
いま人気の苔園芸です。
苔玉は飾って眺めるだけでも
もちろんいいものですが
自分で作った苔玉を育てるのは
愛着がわいて愉しみもひろがります。
苔玉を作るのは意外に簡単なのですが
苔玉の作り方には
いろいろな方法があります。
『苔園芸コツのコツ』では
ミズゴケ苔玉やケト土苔玉
軍手を使う苔玉なんてのも
作り方が紹介されています。
『苔玉と苔』では
簡単な苔玉の作り方や
ピートモスで作る苔玉
マリモのような苔ボールなどの
作り方が紹介されています。
苔(コケ)の種類は
ハイゴケを使うことが多いようです。
植え込む植物は
樹木、シダ、観葉植物など様々です。
苔玉は作るのは簡単なのですが
育て方にはコツというか慣れが必要です。
水やり、置き場所などがポイントですが
苔の種類と
苔玉に植え込んだ植物の種類により
育て方に違いが出てくることもあります。
そこで
作り方も育て方(苔玉の管理)も
とても簡単な苔玉を紹介します。
【苔玉の作り方-簡単編】
作り方も育て方も、もっとも簡単な
小さめの苔玉の簡易テラリウム
の作り方です。
プテリスなどのミニ観葉植物を一種類と
ハイゴケ(這苔)
それとガラスのコップがあれば
簡単に作れて
育て方にも手間がかからないので
気軽に楽しめます。
【苔玉の作り方-お好み編】
自分好みに苔玉を作りたい方へ。
まずは準備です。
苔玉を作るのに必要なものがそろえば
もう出来たも同然です。
用意するもの
苔、植え込む植物、用土、容器などです。
もちろん作るための道具も必要ですよ。
苔(コケ)
まず苔ですが
迷わずハイゴケを使います。
山苔(ヤマゴケ)など
他の苔でも大丈夫なのですが
最初はハイゴケが良いです。
ハイゴケを裏返して
枯れて茶色く変色した
部分の層がぶ厚いときは
ハサミで切り取ってください。
ハイゴケにからんでいる
ゴミなども取り除くこと。
もし
苔玉を室内で育てたい場合は
山苔を使います。
植え込む植物
次に植え込む植物ですが
プテリスなどシダの仲間の
ミニ観葉植物を一鉢。
ハイゴケとプテリスなどのシダは
とても相性が良いので。
どんな植物でも
苔玉にできるようですが
植え込む植物の性質によっては
用土や作り方に工夫が必要です。
用土
次に用土ですが
ピートモス主体(単独でもよい)
の用土をおすすめします。
ケト土を使う園芸解説が
多いのですが
私はおすすめしません。
苔玉の用土をいちから作るのは
けっこう手間がかかるので
最初は苔玉キットなどの
ブレンド済み用土を使うほうが
いいかもしれませんよ。
参考
苔玉(こけだま)の用土
苔玉はケト土なしで作れます
赤玉土、ふるいにかけて水はけよし
用土で球を作る
ここまで準備できたら
いよいよ苔玉を作ります。
その前に
苔玉の大きさと形を決めてください。
片手で持てるくらいの大きさがよいです。
私の手で直径約6cmから8cmほどです。
参考
苔玉の大きさと形
植え込む植物の根鉢を
用土で丸く包みます。
このとき根鉢は
ほどんど崩さなくてよいです。
根鉢の角というか縁を
ほんのすこし丸めるように
するだけで十分です。
おにぎりを握るような要領で
丸くなるように形作ります。
まん丸よりはすこし下重心となるよう
楕円というか三角にちかくゆがませた形
にするのがよさそうです。お好みで。
用土の球に苔を巻く
あとは球状の用土に苔を巻くだけです。
なれないとちょっと難しいかもしれません。
苔が乾燥しているときは
霧吹きで水をかけて湿らせた方が
苔を巻きやすくなります。
苔は隙間があかないように
かつ苔が重なり合わないように巻きます。
洗って形を整える
苔を巻き終わったら、全体を水につけて
水を吸わせながら洗います。
苔玉を水から出したら
飛び出した苔を切りそろえたり
植え込んだ植物の傷んだ葉や
不要な葉を切り取って
全体の形を整えたら完成です。
簡易テラリウムで飾る
ガラス容器の下に
発泡錬石とゼオライトを敷いて
苔玉を載せたら
簡易テラリウムとして愉しめます。
苔玉作りの時期
ちょっと説明が長めの
『苔玉の作り方2018年版』
もあわせてご覧ください。
苔玉の作り方2018年版