ハイゴケは伸び過ぎにも注意
今年(2014年)の夏は
気温も湿度も平年より高く
数字の上でも蒸し暑い夏
だったそうです。
ハイゴケ(這苔)も
シダ植物のプテリスも
梅雨時から夏にかけて
気温と湿度の上昇とともに
どんどん生長します。
今年もガラス瓶の中で
苔玉(こけだま)を育てる
簡易テラリウムでは
ハイゴケもプテリスも
元気に生長しました。
なかには生長し過ぎて
ハイゴケがガラス瓶に
びっしりとくっついて
すき間がないほどのものも。
上の写真(2枚)は
生長したハイゴケが
ガラス瓶にくっついて
筒状の形になった
ハイゴケの苔玉です。
八月上旬の立秋の頃までは
問題なく生長していたのですが
八月半ばを過ぎた頃からの
猛暑続きで異変が起きました。
下の写真(2枚)も
ハイゴケとプテリスですが
上の写真とは別の苔玉です。
今年(2014年)7月14日に
に載せた写真の苔玉の
今日現在の状態です。
ガラス保存瓶の中で
ハイゴケが伸び過ぎて
瓶の中のすき間を
ふさいでしまっています。
それでも立秋の頃までは
状態は悪くなかったのですが
八月中旬からの猛暑続きで
一気に変色が進み
その後腐敗してしまいました。
丈夫なハイゴケも
気温が35度を超えると
さすがに弱るようですね。
特に簡易テラリウムの場合
瓶の中の隙間がなくなるほど
ハイゴケが伸び過ぎると
空気が淀み蒸れやすいようです。
夏場にハイゴケが伸び過ぎたら
空気が淀むことがないように
ハイゴケを短くカットするか
苔玉を少し大きなガラス瓶に
入れ替える必要がありますね。
ご注意ください。
ちなみに下の苔玉は
全体を水洗いして
風通しのよい日陰に置いて
様子を見ます。
この状態からハイゴケが
回復するのは難しいと思いますが。
今は第四十一候(処暑の次候)
「天地始粛(てんち はじめてさむし)」
粛とは鎮まるという意味。
ようやく暑さが鎮まる頃です。
ここ数日は涼しい日が続いてます。
ハイゴケ
プテリス・エバージェミエンシス