モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

苔玉の作り方2018年秋-3

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苔玉(山苔、プテリス)



苔玉(こけだま)を数年以上育てて愉しむのであれば

室内のテラリウムで育てられる苔玉を作るのがよい

というのが前回までの内容でした。

 

koke8jp.hatenablog.com

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いよいよ今回は苔玉の作り方です。

 

まずテラリウムですが

植物をガラス容器などの中で育てることです。

小さな小さな植物園のようなものですね。

 

ふたのある容器で密封してもよいですし

ふたをせずに半テラリウムにする方法もあります。

 

室内で育てることができる植物と苔を選び

テラリウム用のガラス保存瓶などを用意すれば

もうできたも同然です。

 

 

 【準備するもの】

・シダなどのミニ観葉植物

 室内で育てらる植物はやはり観葉植物です。

 シダ植物がおすすめですが、プミラやヘデラなど

 好みのミニ観葉植物でも大丈夫です。

 小さめのもので、ポットから根鉢を抜いた時に

 根鉢が崩れないものがよいです。

 

・山苔マット(栽培ホソバオキナゴケなど)

 室内の場合、苔はハイゴケでなく山苔がよいです。

 山苔というのはマンジュウゴケともよばれるように

 山採りの山苔はこんもりとした形をしています。

 これを根鉢にはりつけるのはちょっと難しいので

 マット状に栽培された山苔がおすすめです。

 根鉢に簡単に巻くことができますよ。

 

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山苔のパック(マンジュウゴケ)

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山苔マット(栽培ホソバオキナゴケ)



・用土

 根鉢がしっかりとして必要な大きさであれば

 追加の用土はなくてもよいのですが

 大きさや形を調整するためには

 ピートモスだけで大丈夫です。

 赤玉土小粒を混ぜてもよいです。(例7:3)

 

・黒い糸

 根鉢に苔を巻き付けるための糸です。

 黒い糸が目立たなくてよいです。

 綿でもナイロンでもどちらでもよいです。

 

・ガラス保存瓶など

 ふたつきのガラス保存瓶

 大きめのガラスボールやグラス

 プラスチックケースなど

 もちろんテラリウム容器でも。

 

・根腐れ防止剤(ゼオライトなど)

・発泡煉石中粒(ハイドロボールなど)

 

・ハサミ(糸を切る)

・ピンセット(糸を根鉢に差し込む)

・バケツ(苔玉を洗う)

 

山苔以外はすべて100円ショップで揃います。

山苔マットはネット通販で買えますよ。

 

 

【苔玉用テラリウムの作り方】

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ガラス保存瓶のテラリウム



まずガラス保存瓶などを良く水洗いします。

根腐れ防止剤、発泡煉石中粒も良く水洗いします。

 

ガラス保存瓶の底にゼオライトなどを

薄く一面に敷きます。

その上に発泡煉石中粒を2センチほどの厚みに

なるように入れます。

容器の大きさと苔玉の大きさをみて

発泡煉石の高さは調整してください。

 

これだけでテラリウムは準備OKです。

 

 

 【苔玉の作り方】

まず、苔玉の玉の大きさを決めます。

ガラス保存瓶などに入れるので

口の大きさよりもだいぶ小さくします。

 

山苔マットを根鉢を包める大きさ分用意

ゴミや虫!などは取り除いておきます。

 

植物をポットから取り出し

根鉢の肩を手で少しだけくずしを丸めます。

根鉢はできるだけ崩さず根も切らなくてよいです。

 

根鉢に山苔を巻くと思いほのか大きくなるので

ガラス容器の口に入るように大きさを調整します。

 

なんとかして山苔を根鉢に巻き付けます。

山苔で植物の根元を両側から挟むようにして

上から下に包むと良いかもしれません。

 

糸をまきます。

まず横に一周巻いてから

縦の斜めにたすき掛けするように

苔が押さえられるまでぐるぐるまきます。

糸を切って苔玉の底に差し込みます。

 

苔を巻き付けた根鉢全体を

バケツの水につけてかるく洗います。

 

バケツから苔玉を取り出して

植物の葉茎を整えます。

小さめに剪定したほうがよいようです。

 

ガラス保存瓶に入れて完成です。

苔玉全体を容器の中に入れるか

苔玉の玉の部分だけを容器を覆う

半テラリウムとするかはお好みで。

育て方は若干かわります。

 

 

【苔玉の置き場所】

直射日光の当たらない明るい日陰で

できるだけ涼しい場

エアコンの風が直接当たらない場所

に置いてください。

 

いい場所がみつかれば

あとは毎日眺めていれば大丈夫

密閉したテラリウムなら

3か月に一度ほどの水やりで大丈夫でしょう。

 

苔玉の育て方についてはまた後日。

 

 

暑さが和らぐ九月下旬から十月上旬に

苔玉を作れば冬を超えられるでしょう。

 

 

こちらもご覧ください。

 

koke8jp.hatenablog.com

 

 

暑い八月、台風の多い八月でした。

今日も暑い一日でした。

明日からは九月ですね。

 

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