街道をゆく40・苔のように
『街道をゆく40』は台湾です。
苔(コケ)が唐突に登場します。
「伊沢修二の末裔」より
「ふつうの言語は、
苔(こけ)や昆虫や人間の皮膚、
粘膜、細菌のように、
有機質(いきもの)である。」
有機質とは有機物を含んでいるもの。
有機物は生物由来の物質のようです。
つまり「いきもの」なんですね。
コトバは生きものである。
これを説明するのに
有機物の例として最初に書かれたのが
苔(コケ)。
苔好きの司馬さんならではですが
ここで苔が登場するとはね。
意表を突かれました。
ちなみに
伊沢修二は、明治の教育者。
『小学唱歌集』を編纂し
明治の音楽教育に圧倒的な
影響を与えた人物だそうです。
寒い日が続いています。
朝昼の寒暖差が大きいようです。
ベランダのモミジの紅葉が
先週より鮮やかになったかも。