モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

苔(コケ)に埋もれた飛石

しっとりと湿り、つやつやとひかっているような飛石(とびいし)

そのひとつひとつの石を取り囲む瑞々しい苔(コケ)

 

延段(のべだん)ともいう敷石(しきいし)の目地には

びっしりと生えた苔が緑の縁取りをしている

 

苔と石の組み合わせ

とくに苔の地面に埋もれるように続く飛石が

和風の庭を象徴するように感じます。

 

和風の庭は茶庭(露地)や日本庭園をルーツとします。

なにげなく置いてあるようにも見える石ですが

当然ならが飛石の作法には奥深いものがあります。

 

石を据えることを「石を打つ」というそうです。

飛石の打ち方には基本があり

二連打、二三連打、雁掛け打ち、千鳥打ち

などが定番とのことです。

 

小さな陶器平鉢の上に

苔に埋もれた飛石の風景を作りたいのですが

基本を押さえずに

自分なりに石を並べてみても

まったくサマにならないですね。

 

雨上がりの露地(ろじ)

苔に埋もれた飛石

苔の中から伸びるシダ

飛石に影をつくるヤマモミジ

 

この秋は

そんな和の庭をイメージして

苔鉢盆栽(苔盆景)作りに精進します。

 

飛石・敷石の参考書

『歩くことが楽しくなる飛石・敷石作法』(龍居庭園研究所=編)

 

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