露地(ろじ)の苔(こけ)
「露地には苔(こけ)が適所に使われますが、スギゴケ、ミヤマスギゴケ、クラマゴケ、 マツバゴケ、ビロードゴケ、ジゴケなどがあります。苔はそれぞれの性格が異なり、 水を好む苔と好まない苔があります。植付けは、新芽の伸びが良い春に行うのが最も良く、 夏の暑い時期は根の活着が悪いため避けたほうが良いです。 苔の下地は水が溜まらないように勾配を考慮して、ならすことが大切です。」
『ここから学ぶ 茶室と露地(飯島照仁)』植栽と苔より
露地とは、茶の湯の庭、茶庭(ちゃにわ)のことで、
茶の湯に露地は欠かせないもののようです。
そして露地には苔。
この本は全体で300ページほどなのですが、
露地については35ページ、
植栽と苔については1ページのみです。
著者は茶室建築家なので、
主に茶室の解説になっています。
苔のついての記述は引用した数行だけです。
ここで言わんとすることについて、
腑に落ちないことはありません。
ただ苔の種類がどうもよくわかりません。
スギゴケは、苔庭でもっともよく使われる苔なので
納得です。
この苔は半日陰で湿った場所を好みます。
クラマゴケは、名前はコケですが常緑のシダ植物です。
半日蔭から日蔭で湿った場所を好みます。
これも納得です。
ミヤマスギゴケ、マツバゴケ?
一般的に苔庭に使われているのか不明。
ビロードゴケは、園芸店でもこの名前で
販売されていますが、その正体は不明。
ジゴケとは、ギンゴケのこと?
あるいはホソウリゴケ?
まだまだ知識不足です。