モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

街道をゆく29・紅葉

街道をゆく29』は秋田と飛騨です。

 

期待に反して苔(コケ)とシダは

一度も登場しませんでした。

 

紅葉の描写はありました。

 

「飛騨紀行 飛騨境橋」より

「岩も崖も白い。

急流が山脚の岩肌を

縞模様に彫りきざんだ奇勝で、

まわりの山々はことごとく

紅と黄に染まっている。

この日、十一月五日で、

飛騨まで登ってしまえば

もう紅葉は終わっているだろう

といわれていたのだが、

下流の美濃飛水峡では

まださかりであることがうれしかった。」

 

名勝飛水峡(ひすいきょう)の描写です。

 

司馬さんは

旧分国の美濃と飛騨の国ざかいを

見たいがために岐阜羽島駅から

車で飛騨の国をめざしました。

 

江戸時代、美濃と飛騨の国境は

今の岐阜県下呂市金山町にある

境橋だったのだそうです。

 

残念ながら司馬さんらが

境橋についたころには

すでに暗くなっていました。

 

そしてなんと今では

その境橋を渡って飛騨の国に入る

のではなかったようです。

 

紅葉の名所中山七里(なかやましちり)は

境橋から飛騨川に沿って続くのですが

夜に通過することになってしまいました。

 

司馬さん一行は下呂の宿に泊まります。

 

紅葉の描写はこのあとにもありました。

 

 

今日も朝は冷え込みましたが

日中は三月並みの暖かさです。

明日からは寒さが厳しくなりそうです。

 

 

街道をゆく司馬遼太郎 29・秋田県散歩・飛騨紀行

街道をゆく〈29〉秋田県散歩・飛騨紀行 (朝日文庫)

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