モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

イロハモミジとヤマモミジ

イロハモミジとヤマモミジの葉

その違いがよくわからないので

『カエデ識別ハンドブック』で

改めて調べてみました。

 

まず

モミジ(紅葉)と名のつくカエデの仲間は

イロハモミジ(伊呂波紅葉)

オオモミジ(大紅葉)

ヤマモミジ(山紅葉)

の3種類がよく知られています。

 

ほかにもオオモミジの変種で

ナンブコハモミジ(南部小葉紅葉)

という種類もあるようです。

 

また、イロハモミジには

京都の高雄山に由来する

タカオモミジ(高雄紅葉)という

別名もありますね。

 

それでモミジの葉の特徴なのですが

 

イロハモミジの葉は

小さくて切れ込みが深く

粗く不ぞろいな重鋸歯があります。

紅葉は橙から赤まで色鮮やかです。

 

オオモミジは

とにかく葉が大きいですね。

切れ込みの深さは様々で

鋸歯は細かく整っています。

紅葉は燃えるような赤です。

 

イロハモミジとオオモミジでは

葉の大きさが倍ほども違うので

区別するのは簡単ですね。

 

重鋸歯があるのかどうかも

判断材料になります。

 

オオモミジは日本全国の山地に

広く分布しているのですが

日本海側の多雪地帯だけは

分布していません。

 

日本海側の多雪地帯に分布するのは

オオモミジの変種のヤマモミジです。

 

ヤマモミジの葉は

やや大きく切れ込みの深さは様々

やや不ぞろいな重鋸歯があります。

紅葉は黄色に色づくものが多いようです。

 

ヤマモミジはオオモミジにも

イロハモミジにも似た特徴がありますね。

 

葉は大きめですがオオモミジよりは

やや小さいようです。

重鋸歯はイロハモミジに似ています。

 

私が鉢植えで育てているヤマモミジは

まだ小さな幼木のためなのか

大きめの葉もありますが小さな葉もあって

イロハモミジの葉よりもあきらかに

大きいというほどではありません。

 

葉の大きさでは区別できないとなると

もうひとつの判断材料である重鋸歯は

イロハモミジに似た特徴をもっているので

区別するのが難しかったのですね。

 

ところで紅葉(こうよう)のことです。

 

私はモミジの鉢植えを

ベランダで育てているので

日当たりの調整がうまくいかずに

真っ赤に染まるきれいな紅葉に

ならないのかと思っていたのですが

 

そもそもヤマモミジの紅葉は

黄色になることが多いとは

知りませんでした。。。

 

ただし

綺麗な黄色に色づいていた

ということでもありませんので。

 

まだまだ精進が不足してるようです。

 

 

今日は二十四節気霜降

冬支度を始める頃ともいわれます。

朝晩はだいぶ涼しくなりました。

 

 

参考書籍 『カエデ識別ハンドブック』 著者:猪狩 貴史

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