モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

街道をゆく20・羊歯の大木

街道をゆく20』は中国の蜀と雲南です。

 

蜀は現在の四川省成都付近の古称。

三国志』の劉備玄徳が諸葛孔明

天下三分ノ計により蜀漢を建国した地。

 

雲南とは雲嶺(四川省との境の山地)の南

という意味だともいわれますが

司馬さんは

「おそらく、雲におおわれた蜀(四川省)の

南にあるからであろう。」

と書いています。

 

前回に続いて中国なので

やはり苔(コケ)は登場しません。

 

羊歯(シダ)が一か所だけですが

記述がありました。

 

「中国・蜀のみち 竹の園」より

「あれは木なのか、草なのか。

古生物時代に、

羊歯が大木のように大きかったように、

その名残りとして

竹があるのではないか。」

 

苔好きな司馬さんは竹も好きなようです。

竹についての詩文や随筆を読むことや

筍を食べるのも好きだと書いてますね。

 

シダの大木ですが今でもあります。

 

木生シダ(もくせいシダ)という

樹木状になるシダ植物で

大きいものでは20m以上にも達し

外見はヤシやソテツのような姿ですね。

 

シダは小さくてしだるのがいいです。

 

 

今日はようやく晴れ

空気も乾燥してさわやかです。

もうすぐ七月。

 

街道をゆく司馬遼太郎 20・中国・蜀と雲南のみち

街道をゆく〈20〉中国・蜀と雲南のみち (朝日文庫)

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