モミジと苔・苔玉

ベランダ・室内で愉しむ作り方と育て方

街道をゆく12・苔と蘚苔

街道をゆく12』は十津川街道。

 

苔(コケ)と蘚苔(せんたい)が

一か所ずつ登場します。

 

まず苔の記述は

「五條・大塔村 下界への懸橋」より

 

吉野川の流域にある奈良県五條は

江戸幕府代官所があった町で

いまも江戸期の雰囲気が残るという。

 

司馬さんは五條の町に

「江戸や明治期のにおいが残っている」

といい

「その昔の混雑が、いまは苔むし

かつは煤けているという

ふしぎな味わいなのである。」

と書いています。

 

そして蘚苔のほうは

「十津川 安堵の果て」にあります。

 

司馬さんは

明治二十二年八月の十津川大水害について

「災害という通念をはるかに超えたもの」

といい

大規模な山腹崩壊のあとをみて

「この天変は大きかった」とも。

 

山が大きく崩れたあとには

「そのまま太古からそうであったように

蘚苔が覆っているところがあった。」

と書いています。

 

 

「苔むす」とは

苔が生えること

また、年月を経て古めかしくなること

ですが

苔と蘚苔との違いは

 

まず「苔」というのは

コケ植物と地衣類、或いは小さなシダなど

石や樹木や土や湿地などに生える

小さな緑色の植物、菌類、藻など

ひっくるめて苔なんですね。

 

いっぽうの蘚苔とは

蘚類(せんるい)と苔類(たいるい)を

あわせた言葉でコケ植物のことです。

 

ちなみにコケ植物の中では

蘚類がもっとも種類が多く

園芸によく使われるハイゴケも山苔も

蘚類のコケ植物なんですよ。

 

 

九月一日は「防災の日」ですが

台風による被害に警戒が必要な

二百十日」でもあります。

 

災害に備える水や食料の備蓄は

各家庭で1週間分は必要だとのこと。

確認しておきます。

 

街道をゆく12』司馬遼太郎

十津川街道

五條・大塔村

十津川

街道をゆく (12) (朝日文芸文庫 (し1-13))

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