苔とモミジと苔玉

ベランダ・室内で愉しむ作り方と育て方

盆栽と鉢植えの違いは?

盆栽(ぼんさい)の歴史をひもとけば

もしかしたら

「盆栽」と「鉢植え」の違いが

はっきりわかるかもしれないと

『盆栽の誕生』という本を

読んでみました。

 

この本の著者である依田徹さんは

 

”どのような植物であれ、

単純に鉢の中で育てれば、

それは「鉢植え」となる。

しかし「盆栽」は、

ただの「鉢植え」ではない。”

といいます。

 

さらに

「鉢に植えて育てながらも、

その樹木の姿かたちに手を加え、

年数をかけて

鉢の中に一つの景色を

生み出していく」

これが盆栽だと述べています。

 

鉢植えでも盆栽でも

鉢に植えて育てること

草木の姿かたちに手を加えることは

鉢の種類の違いや

手を加える程度に差があったとしても

それほど大きな違いだとは思えません。

 

年数については

植物を植えてすぐの盆栽は

盆栽とはいわないのでしょうか?

あるいは鉢植えが十年経てば

盆栽と呼べるのでしょうか?

どうも年数が決定的な違い

ということでもなさそうに思います。

 

鉢の中に景色を生み出す

これがポイントなんでしょうか?

 

著者は現在の盆栽について

大自然を縮小して、

鉢の中に再現することを

目指すようになっている。」

とも述べています。

 

なんだか盆栽は難しいですね。

 

鉢植えの場合

鉢の中が問題とされるのは

用土や根のまわり具合など

植物の育て方についてであって

楽しむべき対象は

鉢の外に伸びる植物の葉や花です。

また

自然を拡大も縮小もする必要もなく

植物そのものを等身大で楽しむもの

といえるかもしれません。

 

鉢植えは観賞するもの

盆栽は鑑賞するもの

ということでしょうか。

 

植物を鉢で育てる「鉢植え」は

古くは平安時代の初期には

すでに行われていたのだそうです。

 

植物と鉢さえあれば楽しめる鉢植えは

誰でも楽しめる手軽な趣味として

広がってきたというのは頷けますね。

 

この本はとても興味深く読めました。

盆栽の歴史は、私にとっては

ちょっと意外なこともありましたね。

興味ある方、一読をおすすめします。

 

 

関東は今日、梅雨明けしました。

例年より二日早いそうです。

さっそくセミが鳴き始めました。

 

『盆栽の誕生』 著者:依田 徹

©2012-2018 苔八(koke8)