モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

苔盆景はケト土で形を作る

ミニ盆栽とタイトルにある園芸の本が

今年(2015年)の二月に

発行されていました。

 

『BONSAI 感じる・造る・飾る 四季のミニ盆栽

 

この本の著者はおなじみの盆栽家

山田香織(やまだかおり)さんです。

江戸時代から続く盆栽清香園の五代目。

 

テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアに

たびたび登場する山田香織さんは

NHK趣味の園芸」のキャスターを

務めていたこともありますよね。

 

「All About(オールアバウト)」という

ネット上の生活総合情報サイトでも

盆栽のガイドとして盆栽関連情報を

わかりやすく紹介しています。

 

その中には「苔盆栽の作り方」

という記事もあります。

 

山苔(ホソバオキナゴケ)と

富士砂や寒水砂などの化粧砂と

正方形と長方形の黒い鉢で作る

小さな枯山水風の苔盆栽の

作り方が解説されています。

 

園芸本のタイトルには

ミニ盆栽とありますが

表紙の写真は苔玉(こけだま)です!

 

盆栽の作り方と育て方は

もちろん載っていますが

それに続いて

「苔の張り方&つくり方」が

解説されています。

 

まず「苔の管理と張り方」では

盆栽を演出するために苔を張る

枯れた苔は取り除いて

新しい苔を張りなおす

と明快です。

 

次に苔玉の作り方では

ミズゴケとハイゴケを使った

苔玉の作り方が紹介されています。

苔玉ではケト土は使いません。

 

盆栽清香園のサイトにある

苔玉の作り方の内容を

写真付きでわかりやすく

解説したもののようですね。

 

最後は苔盆景の作り方です。

苔盆景では植えこみ用に

ケト土2と赤玉土1を

混ぜ合わせて用土を作ります。

 

どうして苔玉では使わないケト土を

苔盆景の用土では使うのでしょうか?

 

ケト土は園芸用の粘土

そう考えればいいのかもしれません。

 

苔玉は丸くするだけですが

苔盆景は土を盛り上げたり

微妙な起伏をつけたりして

好みの風景を作り上げます。

 

形を作るのには粘土状の用土が

都合よいということです。

 

苔盆景については

木村日出資さんの『苔盆景入門』に

すばらしい作品が紹介されています。

 

BONSAI 感じる・造る・飾る 四季のミニ盆栽』 2015年2月発行 著者 山田 香織

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