モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

趣味園初めての苔玉作り雑感

趣味の園芸

先週(2015年2月8日)の放送は

「コケ玉に愛を込めて」と題しての

初めての苔玉(こけだま)作りと

失敗しない管理方法についての内容でした。

 

心がいやされる苔(コケ)を

身近で愉しめる苔玉(こけだま)は

この二、三十年で世界各地に広がり

今では世界中で愛されているそうです。

 

実もの、花もの、観葉植物などの葉もの

洋風なもの、和風なものと

いろいろな種類がある苔玉ですが

もともとは盆栽がルーツです。

 

盆栽の樹木や草物を鉢から抜いて

根鉢に苔が生えた状態のものを

観賞するのが始まりといわれます。

 

これは根洗いという盆栽の手法で

数年以上の長い時間をかけて

自然に苔が着生するのを待つのが

本来の愉しみ方のようです。

 

さて

「初めての!コケ玉づくり」の内容です。

 

まず苔玉に使うコケ植物は

初心者の場合はハイゴケで決まり。

これは私もまったく同意見です。

 

日本には2000種類近くもの

コケ植物があるそうです。

比較的身近なコケ植物で

苔玉に使われるものだけでも

数種類の苔がありますが

そのなかでも

地面を這うように生長する

ハイゴケ(這苔) は

園芸店で入手しやすく

マット状で張りやすい苔です。

 

それにハイゴケは

とても丈夫な苔でもありお勧めです。

 

次に植え込む植物です。

 

どんな植物でも苔玉にできますが

鉢がない苔玉は通気性がよく

乾きやすいことから

乾燥に強い植物を選ぶと失敗が少ない。

例えば観葉植物が

初心者にはお勧めとのこと。

 

観葉植物は丈夫なものが多いので

これも基本的に賛成なのですが

番組での題材はシェフレラでした。

私はやっぱりシダ植物がいいですね。

まあお好みで。

 

問題は次の用土です。

ケト土2、ミズゴケ1、赤玉土小粒1

をよく混ぜて水で泥状にして使う

ということなんですが

私はケト土は使いません。

 

ケト土は粘土質で固まりやすい

性質の土なのですが

使わなくてもまったく問題ありません。

 

排水性を高める赤玉土

保水性を高めるミズゴケとの混合

或いはミズゴケのみでも大丈夫です。

 

番組では紹介されていませんが

赤玉土ピートモスとの混合

またはピートモスのみでも

苔玉の用土として利用できます。

 

ちなみに赤玉土を使うときですが

小粒はわりと大きな粒なので

ふるいにかけて極小粒や細粒

にして利用することをお勧めします。

 

それから

いよいよ丸い形を作って苔をはります。

 

まず根鉢をまるめます。

特に根鉢をくずす必要はありません。

根鉢に丸くなるように用土をつけて

その上にすきまなく苔をはります。

 

苔をしっかりおさえ丸く形をととのえたら

苔がはがれないように糸をまきます。

糸は植物の株元を中心に

放射状にぐるぐるとしっかり巻きます。

 

この糸ですが番組では

黒の木綿糸を使っていました。

黒でなくてもいいのですが

やはり黒が一番めだたないようです。

 

木綿でなくナイロンの糸でも大丈夫です。

大きめの苔玉の場合には

腐敗しないナイロン糸のほうが

形が崩れにくいかもしれません。

 

巻き終わった糸はちぎるだけでいい

との説明でしたが

糸の端はピンセットなどで

苔玉の底にさしこんだほうが

後々もすっきりして良いと思います。

 

最後に苔玉を水につけて完成です。

 

ちょっと長くなりましたので

今回はここまで。

「失敗しない!管理方法」については

次回(趣味園失敗しない苔玉の管理)に

つづく。

 

関連ページ 苔玉(こけだま)とは 苔(コケ)とは 苔玉(こけだま)の作り方

 

NHK 趣味の園芸 2015年 02月号』 二月の特集は真冬のインドアガーデン

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