モミジと苔

ベランダで愉しむ作り方と育て方

街道をゆく-苔

街道をゆく17・苔と海苔

『街道をゆく17』は島原と天草です。 苔(コケ)という文字が六回出てきます。 苔はコケ、ゴケまたはタイと読みますよね。 たとえば山苔ならヤマゴケと読み 蘚苔類なら、せんたいるい です。 しかしながら 海苔はうみごけ!ではなく、もちろんのり。 海苔は…

街道をゆく16・叡山苔

『街道をゆく16』は叡山(えいざん)。 今回は期待どおり 苔(コケ)とシダ(羊歯)、さらに モミジ(カエデ)も登場します。 まずは苔(コケ)。 「石垣の町」より 比叡山のふもと 滋賀県大津市坂本にある 慈眼堂(じげんどう)を訪れた司馬さんが 歴代天台…

街道をゆく15・泥炭

『街道をゆく15』は北海道です。 残念ながら苔(コケ)は登場しません。 いろいろな植物が出てくるのですが 泥炭地についての記述がありました。 「新十津川町」より 「太古以来、 石狩川が氾濫して流域を変えたり、 遊水して沼地をつくったりして、 そのつ…

街道をゆく14・銭苔

『街道をゆく14』は南伊予・西土佐の道。 銭苔(ゼニゴケ)が登場します。 「敬作の露地」より ”「二宮敬作之墓」という 宇和町教育委員会の白い標識が出ていて、 その横に銭苔(ぜにごけ)のあとが まだらにこびりついている墓碑があった。” 二宮敬作(にの…

街道をゆく13・枯れ苔

『街道をゆく13』は壱岐・対馬の道。 苔(コケ)とシダ(羊歯)が登場します。 まず苔ですが 「枯れ苔」という記述がありました。 「曾良の墓」より 「枯れ苔でおおわれた墓石の前に立つと、 曾良そのひとが そこに居るようにも思われた。」 河合曾良(かわ…

街道をゆく12・苔と蘚苔

『街道をゆく12』は十津川街道。 苔(コケ)と蘚苔(せんたい)が 一か所ずつ登場します。 まず苔の記述は 「五條・大塔村 下界への懸橋」より 吉野川の流域にある奈良県五條は 江戸幕府の代官所があった町で いまも江戸期の雰囲気が残るという。 司馬さんは…

街道をゆく11・羊歯と楓

『街道をゆく11』は肥前の諸街道です。 羊歯(シダ)と楓(カエデ)が登場します。 残念ながら今回は 苔(コケ)の記述はありませんでした。 まずはシダ。 「平戸 船首像」より オランダ商館あとを訪れた司馬さん一行。 その近くにあるオランダ井戸の記述に …

街道をゆく10・苔と羊歯

『街道をゆく』シリーズの10冊目です。 『街道をゆく10』は 羽州街道(山形)と佐渡のみちです。 苔(コケ)とシダが登場します。 まずは苔。 「佐渡のみち あつくしの神」より 佐渡空港からタクシーに乗って 司馬さん一行が訪れたのは 森の中にある 熱串彦…

街道をゆく9・捨て苔とは

『街道をゆく9』には「捨て苔」 すてごけ?という言葉がでてきますが ちょっと聞いたことがありません。 「播州揖保川・室津みち 七曲」 現在の兵庫県たつの市にある 竜野旧城下(龍野城)の如来寺の境内 「本堂と庫裡とで、 陽を両面からさえぎっているため…

街道をゆく8・蘚苔類

『街道をゆく8』には、はじめて! 蘚苔類という言葉がでてきます。 蘚苔類(せんたいるい)とは 蘚類と苔類をあわせた言葉で コケ植物(またはコケ類)のこと。 蘚苔類が登場するのは 「豊後・日田街道 梵音響流」。 司馬さん一行は由布院の宿から 阿蘇くじ…

街道をゆく7・苔とシダ

『街道をゆく7』は「甲賀と伊賀のみち」 「大和・壺坂みち」「明石海峡と淡路みち」 そして「砂鉄のみち」です。 苔(コケ)と歯朶(シダ)の 記載がありました。 まずはシダ。 「甲賀と伊賀のみち 甲賀へ」から 伊賀と甲賀の堺にある 御斉峠(おとぎとうげ…

街道をゆく6・沖縄の苔

『街道をゆく6』は沖縄・先島への道。 苔(コケ)の記述が二か所あります。 ひとつめは 「那覇・糸満 沖縄について」より 司馬さんは 戦前の首里の旧王城が いかに美しかったかについては まったく知らないという。 司馬さんが読んだり聞いたりした 材料をよ…

街道をゆく5・苔なし

『街道をゆく5』はモンゴル紀行。 残念ながら苔(コケ)は登場しません。 しかし モンゴルにもコケ植物はあります。 生物資源総合研究所の国別情報 「モンゴル 生物の多様性」によると 地理的にはシベリアのタイガから 中央アジアのゴビ砂漠まで広がり 自然…

街道をゆく4・冬苔

『街道をゆく4』には「冬苔」(ふゆごけ) という言葉がでてきます。 「堺・紀州街道 氷雨の中の五輪塔」 冬の冷たい雨が降る中 南宗寺を訪れた司馬さん。 「南宗寺は周知のように臨済禅の名刹で、 堺第一等の大寺である。」 古田織部(おりべ)の作庭といわ…

街道をゆく3・スギゴケ

『街道をゆく3 陸奥のみちほか』には スギゴケとゼニゴケが登場しました。 「苔(コケ)」や「苔むす」という言葉は これまでもときどき使われていましたが 特定のコケ植物名が書かれたのは 今回が初めてになります。 スギゴケとゼニゴケが登場するのは 「肥…

街道をゆく2・コケにされ

『街道をゆく2 韓(から)のくに紀行』 すべて韓国紀行で 苔(コケ)は登場しなかったのですが 最後の章「近江の鬼室集斯」に 苔(コケ)の記述がありました。 滋賀県蒲生郡日野町にある 鬼室神社(きしつじんじゃ)の描写です。 「社殿は瓦ぶきで、 社殿と…

街道をゆく1・苔(コケ)

司馬遼太郎の作品が好きで いろいろと読みました。 『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』など 長編小説はもちろん面白いのですが 私は『街道をゆく』シリーズを 一番気に入ってます。 『街道をゆく1』から『街道をゆく43』まで 全43巻を読破したあとも ところどこ…

会津の山々の紅葉

司馬遼太郎(しば りょうたろう)が 晩秋の会津を訪れたとき そのみごとな紅葉を絶賛しています。 「晩秋の会津盆地は、はなやかである。」 「列車が会津に近づくにつれ、 山々のあらゆる種類の落葉樹が、 あらゆる種類の赤とあらゆる種類の黄にいろどられ、…

枯山水と苔(コケ)

司馬遼太郎の『街道をゆく6』を読んでいたら 枯山水(かれさんすい)について 簡潔に説明してある文章がありました。 石垣島に現存する首里王朝の役人の屋敷に 江戸時代末期の文政二(1819)年に作られた庭が 枯山水だったことから司馬さんが書いた文章です…

苔でおおわれた福井平泉寺の境内

苔寺といえば京都西芳寺が有名ですが、 司馬遼太郎が絶賛した苔寺が 福井県勝山市にあります。 平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)です。 『街道をゆく18・越前の諸道』菩提林に こう書かれています。 「十余年前、ここにきたとき、広い境内ぜん…

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